シヌグ
しぬぐ
旧暦七月盆明けの亥の日ごろ、沖縄本島北部で行われる男の拝みの行事。
行事について
シヌグは、沖縄本島北部で旧暦七月の盆明けの亥の日ごろに行われる行事です。ウンジャミ(海神祭)と交替で年ごとに行われたり、ほぼ同時に行われたりして、対になる儀礼として考えられることが多く、ウンジャミが「女の拝み」と呼ばれるのに対して、シヌグは「男の拝み」とも言われます。呼び名にはシヌグ、シニグ、シニーグ、シヌグイなどの違いがあり、ウフュミ、ウプュミ(大折目)と呼ぶこともあります。国頭村安田では男性が神に扮し、木の葉や木の枝、藁の鉢巻き、赤い花の咲いたミーハンチャー(ゴンズイ)を身につけ、集落に「スクナレー」と唱えながら地面をたたいて歩きます。その後、山から掛け声をかけて下り、女性たちを取り囲んで木の枝を振りかざし、集落と住民をお祓いします。お祓いの後は浜へ向かい、山と海に祈りを捧げ、川で身を清めて人間に戻ります。本部町具志堅では女性が円陣を作ってウシデークを踊る地域もあり、伊平屋島や伊是名島では子どもが主役となって白装束で棒を持つかたちが伝えられています。
文化的背景
ウンジャミと対になる儀礼として語られ、男の拝みと位置づけられることが多い。名称はシネという古い呼び名や、凌ぐという語、あるいは踊りを意味した言葉に由来するという説がある。旧暦の節目に集落の厄を祓い、年の切り替わりを意識する祭りとして理解されている。
準備と流れ
-
1
神に扮する
男性が木の葉や木の枝、藁の鉢巻き、ミーハンチャーを身につけて神役になる。
-
2
集落を祓う
スクナレーと唱えながら地面をたたき、山から下りて女性たちや集落を取り囲み、木の枝でお祓いする。
-
3
山と海に祈る
山と海に向かって祈りを捧げ、豊年と無事を願う。
-
4
浜や川で清める
浜へ向かい、川で身を清めて人間に戻る。
地域ごとの伝承
本部町具志堅
女性が円陣を作ってウシデークを踊るかたちが伝えられる。
国頭村安田
男性が神に扮し、スクナレーと唱えて地面をたたき、山から下りて集落と住民をお祓いする。
伊平屋島・伊是名島
子どもが主役となり、白装束で棒を持つ形式が伝えられる。
沖縄本島北部
北部の各地で行われ、ウンジャミと対になる行事として語られる。