スツウプナカ
すつうぷなか
多良間島で旧暦五月頃の壬辰・癸巳に行う、豊作への感謝と祈願の節祭。
行事について
スツウプナカは、多良間島と宮古で行われる一日間の節祭で、旧暦五月頃の壬辰・癸巳の日に営まれる。豊作への感謝と来季の豊穣を祈る祭りで、男性が中心になって進行する。初日の朝、前もって用意された米と芋から作るミス(神酒)を祭場に準備し、招待を受けたツカサや村長などの客人が四か所の祭場を順に回る。ウィピトゥ座(老人座・神歌を謡う長老)、シカサやニシャイガサ(二才頭)、イム座(海人座)、クバン座(料理係)、ブシャ脈(神酒を作り祭場を整える役)など、役割は六つに分かれる。ツヌジャラ(角皿)を頭上に掲げてミスを飲み、嚇し歌とともに祭りの開始を告げる。晩になると海岸に泊まり込んでいたイム座も加わり、ミスや泡盛、色料理が振る舞われる。翌日は招かれた人々が祭場に集まり、豊年の祈りを捧げ、夜まで祭りが続く。多良間島には、竜宮の使者が粟の初穂を供えて神に感謝するよう諭したという起源譚も伝わる。
文化的背景
竜宮の使者が、作物を育てるだけでなく神への感謝を忘れないよう諭したという伝承があり、現在のスツウプナカの起源とされる。
準備と流れ
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1
祭場を整え、神酒を準備する
前もって米と芋から作ったミスを祭場に用意する。
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2
客人を迎えて神歌を謡う
招かれたツカサや村長らが祭場に向かい、ウィピトゥ座の神歌と嚇し歌で祭りが始まる。
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3
役ごとに祭りを進める
シカサ、ニシャイガサ、イム座、クバン座、ブシャ脈らが役割分担に従って運営し、ツヌジャラを頭上に掲げてミスを飲む。
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4
四か所の祭場を巡り、夜まで続ける
客人は四か所の祭場を順に巡り、晩には海岸から戻ったイム座も加わって、夜遅くまで催しが続く。
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5
翌日に豊年を祈る
翌日は招かれた人々が祭場に集まり、豊年の祈りを捧げる。
地域ごとの伝承
多良間島
多良間島で特に知られる。祭場を四か所回る。
宮古
宮古で伝わる節祭としても説明される。